セッション数とユニークユーザー数(Unique User Count)の違いについて、もう少し詳しく説明します。
セッション数(Session Count)は、ウェブサイトを訪れるユーザーの活動を特定の期間内に集計した回数を示す重要な指標です。セッションは、ユーザーがウェブサイトにアクセスしてからウェブサイトを離れるまでの一連の活動を表しています。この一連の活動には、ページの閲覧、クリック、操作などが含まれます。セッションは、一定の期間が経過すると終了し、その期間内でのユーザーの活動をまとめた単位としてカウントされます。Googleアナリティクスでは、セッションが終了する条件として、以下のような条件が設定されています。
- 操作が行われない状態で30分が経過した場合
- 日付が変わった場合(午前0時に新しいセッションにリセット)
- キャンペーンのソースが変わった場合(別の外部サイトを経由してまたWebサイトに戻ってきた場合など)
ユニークユーザー数(Unique User Count)は、特定の計測期間内にウェブサイトを訪れたユニークなユーザーの数を示す指標です。ユニークユーザー数は、同じユーザーが複数のセッションを持っていた場合でも、ユーザーの個数をカウントします。つまり、1人のユーザーが何度もウェブサイトを訪れた場合でも、そのユーザーはUU数では1人としてカウントされます。
ただし、デバイスやブラウザを変えた場合には、別のユーザーとしてカウントされることがあります。たとえば、同じ人物がスマートフォンとパソコンの2つのデバイスでウェブサイトにアクセスした場合、それぞれのデバイスを使用したユーザーとしてUU数がカウントされます。
ユニークユーザー数は、ウェブサイトへのユニークなユーザー数を把握するための重要な指標です。マーケティング戦略やコンテンツの評価において、ユーザーの到達範囲やユーザーの忠誠度を分析する際に利用されます。また、ユニークユーザー数の変化を観察することで、ウェブサイトへの集客やユーザーエンゲージメントの評価に役立ちます。
具体的な例を挙げると、計測期間中にユニークユーザー数が1でセッション数が10の場合、同じユーザーが時間を置いて10回再訪していることを意味します。この場合、1人のユーザーが複数のセッションを持っているため、セッション数は10になります。一方、ユニークユーザー数が10でセッション数も10の場合は、それぞれのユーザーが1回ずつWebサイトを訪れ、期間中に再訪していないことが分かります。
セッション数はユーザーの訪問回数をカウントし、ユーザーの活動度やウェブサイトの利用頻度を示す指標です。一方、UU数はユニークなユーザー数を示し、異なるユーザーの数を把握するために使用されます。これらの指標を組み合わせて分析することで、ウェブサイトのパフォーマンスやマーケティング効果の評価が可能となります。